正しいのし紙の選び方
お客さまから特にご要望が多い
「のし」についてご紹介します。
さまざまな贈りものに添えられる飾り
「のし」には、シーン別に種類があることをご存知でしょうか。
いずれも青木屋の店頭でご用意していますので、お気軽にお申し付けください。
そもそも「のし紙」って
なんだろう?
実は「のし」とは、のし紙の右上に付いている飾りのこと。 神事の供え物として、海産物の中でも貴重なあわびをのしてつくる「のしあわび」を奉納していた慣習に由来します。元来は、中央に「水引」、右上に「のし」を添えていましたが、今では紙にデザインされて「のし紙」と呼ばれるようになりました。
熨斗(のし):のし紙の右上に位置する飾り
水引:中央にある結びの飾り
名入れ:贈り主さまのお名前
主なシーン別の「のし紙」
結婚祝いのお返し
ご親戚やご友人から結婚祝いをいただいたら、お返し(結婚内祝い)として、菓子折りなどのギフトを贈る慣習があります。直接会ってお礼を伝えられない時も、お返しのギフトで感謝の気持ちを伝えましょう。
- 表書き: 内祝、寿
- 時期: 挙式後なるべく早い時期が適切
- 水引: 紅白・10本・結び切り
- 名入れ: 新姓名の連名(新郎は右側、新婦は左側)で記載
お子さまの祝事のお返し
(ご出産など)
ご出産されるとお祝いをいただくことが増えますが、1ヶ月以内頃までに、お返しのギフトを贈りましょう。相場はいただいたお祝いの1/2から1/3ほどの金額が目安です。青木屋ののし紙は、お子さまのお名前にふりがなも付けられますので、ご希望があればお申し付けください。
- 表書き: 内祝
- 時期: 生後1ヶ月〜2ヶ月頃まで ※地域によって異なります
- 水引: 紅白・蝶結び
- 名入れ: お子様のお名前
お見舞い
大切な方の病状を案じて快気を願うのが、お見舞いです。入院してすぐではなく、事前に傷病の様子を見ながら、落ち着いたタイミングに心を込めてお贈りしましょう。好きな菓子などはきっと喜ばれると思います。お祝いごとではないので、右上ののしはありません。
- 表書き: 御見舞
- 時期: 入院直後を避け、病状を見て適切なタイミングに
- 水引: 紅白・5本・結び切り・のしなし
- 名入れ: 贈り主さまのお名前
快気祝い
ご自身が病気や怪我が完治できた際に、お見舞いに来てくれた方へ感謝の気持ちと共に、全快の報告を込めてお返しするのが、快気祝いです。もうすっかり良くなって、通院する必要がなくなった際にお贈りしましょう。
- 表書き: 快気祝
- 時期: 全快された後が適切です
- 水引: 紅白・5本・結び切り
- 名入れ: 贈り主さまのお名前
長寿の祝い
満60歳(数え年で61歳)を超えると、長寿の祝いが8回訪れます。それぞれ、一生に一度だけの大切なお祝いごとです。ご両親やご祖父さま、ご祖母さまが長寿の祝いを迎える際には、健康長寿を願って贈り物を渡しましょう。
- 表書き:
数え61歳=祝還暦、寿福、御祝
数え70歳=祝古稀、寿福、御祝
数え77歳=祝喜寿、寿福、御祝
数え80歳=祝傘寿、寿福、御祝
数え88歳=祝米寿、寿福、御祝
数え90歳=祝卒寿、寿福、御祝
数え99歳=祝白寿、寿福、御祝
数え100歳=祝百寿、寿福 、御祝 - 水引:紅白または金銀・7(5)本・蝶結び
- 名入れ: 贈り主さまのお名前
〜「長寿祝いのお返し」は
どうすればいいの?〜
ご家族など親しい方へは、お礼の言葉で済ませてもマナー違反ではありません。豪華なお祝いをいただいた方へは、お祝いの品の3分の1ほどの金額で長寿内祝いをお返ししましょう。
仏事(法事の返礼品など)
法事で参列者からいただいた香典やお供え物のお返しとして、施主からお礼の品をお渡しするのが礼儀です。お返しの額は、香典やお供え物の1/2から1/3ほどの金額が目安。ご用意した食事も含めて考えても大丈夫です。
- 表書き: 志
- 水引:白黒・5本・結切
- 名入れ: 贈り主さまのお名前
※「○○家」のように喪家を書く場合もあります
地方で違う、のしの表現
のしの表書きは、東日本で使われることが多い「志」に対して、西日本では「粗供養(そくよう)」「満中陰志」と書くこともあり、水引の色も変わります。また、四国・中国・九州の一部では、「茶の子」という言葉が使われるなど、地方によって表書きは変わります。
─ 季節のご挨拶にも「のし紙」を ─
日本には一年を通して、季節の行事が
たくさんあり、贈り物をするのに良い機会です。
ぜひ、のし紙を付けて、大切な人へ
ギフトを贈りませんか?
※地域によっては7日まで
…知人やお取引先など、日頃からお世話になっている方へ、新年のご挨拶とともに渡す贈りもの。
※地域によっては1月16日から
…寒さが厳しい時期に、お相手を気遣うご挨拶。二十四節気の小寒から立春までに行います。
…「ご卒業おめでとう」の気持ちを込めて、卒業式の直後から卒業後1週間以内に贈ります。
…入学・進学や入園が決まったら、入学式・入園式の2〜3週間前までに贈ります。
※地域によって異なります
…上半期の感謝の気持ちをお相手に伝えつつ、下半期の健康を祈って贈るもの。
…小暑(7月7日頃)から立秋(8月7日頃)前の暑さ厳しい時期に、お相手を気遣い贈るもの。
…暦の秋を迎えても、残暑の厳しさが残る時期に、お相手の様子を伺いながら贈ります。
…一年間お世話になった知人やお取引先へ、感謝と敬意を込めて贈るもの。
それぞれのシーンに適した
のし紙については、
詳しくは店頭でお問合せください。